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りそうのせかい改

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たまにはハッピーエンドな物語が書きたい。

あまり思い付かないんですよね。


こころがほっこりするような、ハッピーエンドな終わりかたする話って。


私の書くストーリーはだいたい、「平凡な日常→ちょっといいこと→平凡な中でも苦しい展開→また元の日常に戻る」ってパターンが多くて、ラストが最初より幸せになって終わらないんです。
強いて言うなら、クライマックス前で苦しい展開に下がっているので、ラストはそこよりは希望を持って終わるから、その辺が救いでしょうか。



物語というものは、非日常の何かドラマチックな事件やミステリアスな出来事が必ず起きないと成り立たないかと言うと、そうでもありません。



ずっと、だらだらした日常で、でもほっこり幸せな気持ちに気付けるようなお話も、世の中にはいっぱいあります。
そういったストーリーが胸を打たないか、というと、そうでもなく。


私の記憶に残る、読めば必ず幸せでほっこりした気分に終始なれる物語は、中村航さんの「絶対、最強の恋のうた」


あとがきかどこかで筆者がコメントしてましたが、中村氏の物語では、出てくるカップルたちはどちらかが相手を追い掛けたりはしないんですよ。いつもいい距離感で寄り添って、または寄り添う努力を惜しまないんです。
そんな、恋の駆け引きやドキドキがないところが安心出来て、じわぁーっと幸せになれて、好きです。




私が物語を書き出す時の理由は、必ず「このテーマを誰かに伝えるためにストーリーを構築する!」といった動機から始まります。

その、書きたいテーマにふさわしい登場人物、主人公を創造し、テーマが伝わるような事件や日常を物語の軸に作り、ストーリーを組み立てて行きます。


なので、伝えたいテーマはそれぞれの物語で絶対違うはずなんですが、登場人物は似たり寄ったりな人物になってしまったりするのです。

よりリアルにストーリー展開を持って行こうとすると、自分の周りの環境に近いイメージでキャラクターを作ってしまいますので…



最近は、書きたいテーマがあまり明るいものではなかった気がします。


こないだ完成した「わたしに欲情してください」はざっくり言うと、「恋愛感情と性欲と孤独感は別々のとこにあって、交わることがない」という考え方の三十路女がそれを再認識する出来事を得て、何も得ることがない、というような、正直言って虚しい感じのストーリーです。

そのちょっと前に完成したお話「真のやさしさを知っているということは、傷みを知っていることだとあたしは思う。」は、なんでもない日常の出来事を描いて、特に何も起きないんだけど、主人公がその日常に希望こそ見出だしてはいなくても不満も抱えていないという点から「日常の小さなしあわせにほっこりする」って感じの感覚をテーマとしていました。


10年近く前に完成させた中篇の「そこからはじまる」は、大切なものは側にあるうちには気付かないけれど、端から見てると案外簡単に分かることで、難しく考えずにもっと単純に素直になればいいのに。といった感じのテーマでした。


現在サイトに途中まで載せている「モテない男と女のラプソディ」は、恋に縁遠い男女の、縁遠くなる原因であるその一歩が踏み出せない理由を内面からもどかしく描こう、と言うのがテーマであります。


次に取り掛かる予定の10年前に100ページほど書いて止まっている長編物語「明日も太陽はきらきら」で書きたいことは、某友人に向けた「普通の青春記」です。
中学卒業後、年子の弟と祖母と病床の母を抱えて生計を立てるために転職を繰り返していた、明るくて男前でてんで弱いけど麻雀が好きだったイシハラくん(仮名)に、こんな青春を送って欲しかったなぁ…という個人的願望がありまして、書き始めた男子高校生の青春記なのです。
だからイシハラくんは長男で未成年ながら一家の大黒柱でしたが、この物語の主人公である光蔵は男4兄弟の末っ子という設定にしています。
麻雀仲間で登場する年上の友人たちは実際のイシハラくんの麻雀仲間たちがモデルですが、それ以外は全部作り物の世界。
乾さん、という大学生と光蔵はしょっちゅうつるんでいますが、実際はイシハラくんは種原さんモデルの大学生と仲良しでした。


…とまぁ、いろいろと書きたい理由が別々にあるわけです。


まだサイトに整理して載せてもいない物語の話までだらだら語りましたが、必ず書き切りたいやつなので、近い内にお目にかかることがあると思います。(笑)




とにかく結論は、
明るい物語を書きたい。

これです。



…てことは、明るい物語になるようなテーマを選ばなければならない。ってことですな。
私の場合。

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