2014/05/23 Category : 日々を綴る ミシンのビートに乗せて 深夜2時。 先の見えない作業を前に、ただ無心になってミシンを踏む。 焦る気持ちを抑えて、できるだけ静かに、静かに。 きみの唄を聴きながら、真夜中の作業に没頭する。 始まりがあるものには、いつかきっと終わりが来る。 終わったあとは呆気ないものだろうか? でもそこまでの過程で得る「何か」を求めて、ひとはそれを始めるのだろう。 毎日のように連絡をとっていたあの子とは、もう会うことも無くなるのかな。 毎週顔を合わせていた彼らは、私とは違う世界に戻ってしまうのだろう。 対等に話していたきみとも、もう連絡を取ることもなくなってしまうんだろうな。 それはちょっと切なくて。 でもそれがなかったら出会えなかった人たちで。 人生という細い糸の上では、きっとどこかで繋がっているから。 1年後、2年後、4年後、10年後に、またどこかで会えることを願って。 ミシンを踏む。 むかし、ミシンのビートがロックに似ているという小説を読んだことがあるけど、全然ロックなんかじゃないや。 だって、こんなにも切ない気持ちになるんだから。 きみの唄の所為かな? あさってになれば、すべてが終わる。 彼らとの出会いも、きみとの出会いも、ぜんぶ泡沫の夢の中に消えるんです。 思い出という名に変えて、いつまでも、いつまでも、きらきらと輝いてくれてたらいいのにな。 そう、願って。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword