2014/03/18 Category : 日々を綴る 十三は、焦げたにおいがした。 あの火災以来、初めて十三駅に降り立ちました。 まだ閉鎖された西口。 東口を降りると、満開に咲いた桜がひとつ。夜空に向かって、ひとつ。 あんなに足繁く通った、大好きなとなりの下町、十三。 一番好きだったあの細いションベン横丁にはビニールシートが張られ、その隙間からは天に向かって伸びる、炭になった梁がひとつ。 火事の起きる数日前には、あの横丁の飲み屋で飲んでいたというのに。 ぜんぶ、持っていかれるんだ。火事は。 一番こわい身近な災害は、地震と火事なんだろうな、と改めて思った。 昔のことわざは伊達じゃないな。 また、元の姿に戻ってほしい。もう、元通りには、ならないけれど。 あの昭和臭くてトタン臭の漂う安っぽくて狭い空間が、すきだった。 春にはこの場所で、私たちもお芝居やるよ。 親近感のある場所の復興を願ったのは、これが初めてなのかもしんない。 PR Comment0 Comment Comment Form お名前name タイトルtitle メールアドレスmail address URLurl コメントcomment パスワードpassword