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現場仕事と仲間のこととか、たまにイデオロギー的なことをつれづれに。 読んだ本、すきな音楽やライブのことだとか。 脈絡無く戯言を書き殴る為の、徒然草。

落語ざんまい。

宣言通り書きに参りました。(笑)
こないだに引き続き、最近観たもの読んだもの紹介というか記録コーナーです。
今日は、落語。

私、芝居関係の友人はいろいろ・たくさんいて、そんな縁もあって自分でも公演を主催したりしてましたが、そのツテと、たまたま旧友で落語をやっている人たちが居まして。
お芝居を観に行くのと同じ感じで寄席にもたまに行く人です。
12月に噺劇、1月に寄席、そして今月は落語漫画を読んでいて、毎月落語強化月間な近頃です。
ということで、思い出しながら記録きろくー。

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2015.01.25

先月は、実に数年ぶりに、小学校から高校までの同級生だった落語家さん・笑福亭生寿くんの寄席に奈良まで観に行ってまいりました。


ならまち落語会 生寿の部屋スペシャル 生喬一門会

私は新作落語より古典落語の方がすきなんですが・・・その理由としては、昔の町民の生活が垣間見えるところ、昔の言葉を知ることが出来るところ!です。

わたし、TV自体を見ない人なんで落語も勿論ナマでしか見たことがないわけでして、関西に住んでいるので基本、上方落語しか知らないわけですが。
古典落語を聞いていると関西の昔の庶民の暮らしがいろいろと出て来て面白いのですよ!
昔の風習の噺や、価値観、生活ぶりなんかも知ることが出来ます。
昔聞いた落語で知って「へぇ!」とびっくりした言葉のひとつに「凧揚げ」があります。
正月に子供が遊ぶあれのことです。あれを、大坂(大阪)では昔「イカ上げ」と発音してたそうです。びっくりしました。タコにイカかい!と。

話しが随分脱線しましたが、今回の話題に戻りまして。
ということで、生寿さんも古典落語を演る方です。
実は寄席ではなく市民ホールみたいな場所で落語を見るのは、これが初めてでした。
畳やのぼりが揃っていて建物から雰囲気が出ている寄席ではなく、ふつうの市民ホールだと何だかいつものごちゃごちゃ感がなくって、無駄に建物が広いしこざっぱりしてるし天井が高すぎるしで、空間の空き具合になぜかそわそわしちゃいました(笑)

でも、始まってみるとそんな建物やらなんやらの「場所」なんてのは全く関係なく!
大がかりな仕掛けも照明も音響も要らず、何処でも座布団と扇子と手ぬぐいさえあれば成り立つ立派な独り芝居が落語です。
だから場所なんて関係ない!
噺が始まると、ぐいぐい引き寄せられてまるでその手に提灯が、徳利が、お椀があるかのように見えて来るからあら不思議。
今回、生寿くんの師匠の笑福亭生喬さんを初めて拝見したんですが、お師匠なんで当たり前ですが物凄く上手いので、うどん啜ってるシーンなんかは本当にお椀や麺の幻が見えてしまって、何度か目を擦りました!ホントに! 実際に持っているのはお箸に見立てた扇子だけなんですけどね。
生寿くんも何年か前に観に行ったときより確実に幅が広がっていて、独りで演じる数多くの登場人物が全部違う演技で分けられていて判りやすくて、実に面白かったです。
個人的には奉公人のボンと女中さん的なお手伝いの女性のやり取りのシーンが面白かった。
同じ人物が演じる、少年の無邪気な感じと、ずるがしこい年増女の演技が交互に見れるって、こんなの普通のお芝居じゃ見れないですからね! これぞ落語ならでは!(^0^)/

ちなみにこの一門会の開口一番は月亭天使さんという女性の噺家さんがやっていたんですが・・・
ここでちょっと驚いたこと。
生寿くんが噺家デビューしたあたりの時代(約10年前です)は確か落語業界に女性の噺家さんは存在しませんでした。(落語界には全く詳しくない人間ですので、間違ってたらごめんなさい・・・)
てことは、これも時代の流れなんでしょうか?(よくわかんないけど)
男社会に女性の進出が、どんな業界にも少しずつ広まっていますが、遂に伝統芸能にも?!
と、ちょっとわくわく・そしして若干自分にも重ね合わせて共感いたしました。
これからもどんどん頑張ってほしいですね★

ところで、生喬さんが枕のときにおっしゃっていたお話にちょっと驚いたんですが、上方落語と江戸では落語業界のシステムが違うらしく、関西では年功序列的に、先に業界に入った人が一生先輩であって順位が覆ることはないらしいのですが、お江戸の方では位が上がれば後輩でも先輩の上になってしまうらしいのです。(ちゃんと業界用語知らないので素人な書きっぷりですが。)
なんだか外資系企業みたいですね。昨日まで弟分だった人間に明日からアニキと呼ばなければならなくなる、みたいな。人間関係ギスギスしそう・・・。
その点、関西は判りやすくていいですね。アニキはいつまでたってもアニキでいいわけですからね。喩えその人が万年下っ端でも。(笑)
関西と関東で同じ業界でもそんな違いがあるなんて、知りませんでした・・・。
以前読んだ落語の漫画で、業界用語は上方と江戸で結構違う、というのは知りましたけど・・。いろいろと違うんでうねぇ。

落語は、舞台上にはたった一人しかいないのに、しかもその一人も終始座っていて大きな動きはしないのに、大がかりな装置を持った大舞台を観た後にも引けを取らない満足感を最後には運んでくれるので大好きです!

また、近いうちに寄席に観に行きたいな、と思いました。
(ホントは毎月観に行きたいくらいだ!)


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昭和元禄落語心中
著作:雲田はるこ
満期で出所の模範囚。だれが呼んだか名は与太郎(よたろう)。娑婆に放たれ向かった先は、人生うずまく町の寄席。昭和最後の大名人・八雲(やくも)がムショで演った「死神」が忘れられず、生きる道は噺家と心に決めておりました。弟子など取らぬ八雲師匠。惚れて泣きつく与太郎やいかに……!?

1~5巻を読みました。まだ続いている作品です。
前から気になっていた作品でした。掲載雑誌のITANコミックス作品、という点でも気になっていました。
丁度、自分の中で落語強化月間に突入していたので、これを機会に買ってみました。(笑)

タイトルにもある通り、舞台は昭和です。(ここもツボ)
主人公の与太郎(勿論、本名じゃないよ!)が出て来る舞台になっている時代が恐らく1970年代くらいです。(私が生まれるより少し前の感じ・・・)
で、2巻の途中から5巻の途中まで、師匠の若かりし日の物語に突入します。この舞台が、少年時代で戦時中、青年時代で戦後が描かれています。

お話は戦争ものではないので昭和18年あたりの太平洋戦争真っ只中の描かれ方ものんびりしたもんですが、空襲の無かった地域はあんなもんみたいです。大衆娯楽が自粛ムードになり、落語界の危機を迎えるという描写や、色町が無くなるという時代の流れがあったくらいでした。
・・・というのは、私はもちろん戦争体験者じゃないですが、昔一緒に住んでいた明治生まれの祖母や昭和初期生まれの両親に戦時中のエピソードを聞いても、特になし!って感じでしたし。私にはこっちの描写の方がリアル戦時中の庶民の暮らしエピソード、という感じがしました。

話しが脱線しましたが。(ここからまたネタバレ含みますのでご注意!)

本編の主人公・ヨタちゃんは初登場時22歳の若僧。チンピラ稼業から足を洗うためムショでのお勤め帰り。そして大男で声とテンションが高い!
八雲師匠は女系家族の生まれで雰囲気がオネェ系のオッサン。
元ヤンで姐御肌の八雲師匠のお嬢さん・小夏サン。(訳アリ養女。兄弟弟子で元恋人の子供)
・・・という、なんともまぁ個性的すぎるメンバーが中心人物として登場します。

小夏さんは雰囲気がアネゴで、つい慕ってしまう空気を持っていて、文句なしに好きになったキャラです。
で、名前の通りバカ丸出しな感じの(笑)与太郎。大きな仔犬みたいで人懐っこくてかわいいキャラです。

与太郎はムショで落語を聞いて人生が変わるんですが、その感覚は何となく判ります。
私も、初めてナマの落語を見た時衝撃を受けたからです!
(実はそれ、確か中学生時代の生寿くんなんですけどね・・・。確か、文化祭で「寿限無」やってくれました。当時びっくりするくらい上手だった・・・)

見どころは、ずばり落語愛だと思います! 作者さんの演出が素晴らしい!

この作品に出て来る落語のネタ、それを演じている時の各キャラクターの演出が、何とも言えない独特の雰囲気で、すっごくいいんです!!
寄席に行ったことのある人が読めばわかると思いますが、あの独特の空気感が、漫画という紙面ですごくいい感じによく表現されているんですよ。
ただ、キャラにネタを延々喋らせても、漫画的にはそんなに面白くないどころか、つまんなくなってしまうと思いますが、このお話の中にはいろんな人物が落語を演るシーンが割と多くのページを使ってしっかりと描かれていて、どれもキャラの個性が上手く表現されていてネタもまるでナマの寄席のように生き生きと描かれているんです。

そういう、落語好きを(私は特に落語好きを名乗れるほどのもんではないですが)満足させそうな漫画ですが、それだけではなく。
複雑に絡み合った人間関係を、親子世代で代々描かれていて、その辺を読んでいくストーリー物としても大変面白いです。

八雲師匠は少年から青年期で恋はしても最終的には落語を取って、生涯きっと独身で、人生を落語に捧げてしまっている感じで、落語界の会長になる頃のオッサンになるまでを現在は描かれてしまっていますが、5巻の終わりでその人生にも新しい風が吹き始めています。

きっかけはずっと憎まれ口を叩かれてきたお嬢・小夏サンに子供が生まれたこと。
そして、それをきっかけにお嬢が実家である師匠の家に子連れで帰って来て、そしてそして家から一度巣立って行ってた内弟子のヨタちゃんも帰って来て「みんなで家族になろう!」と言ったこと。

小夏の父であり八雲師匠の兄弟弟子だった助六をめぐる因縁を、ヨタちゃんが意外な方法で中和しようとしている姿に、すごい感動しました・・・!
これからどうなっていくのか・・・楽しみですっ!

で、ちょっと落語からは打線しますが、私が与太郎というキャラに目覚めた(惚れた)のは、他でもない5巻のあのシーンです。
アネさんへの、プロポーズのシーンです(*´ω`*)
私、いままでどんな物語のどんなシチュエーションでも、プロポーズシーンに憧れを持ったことは無いんですが、ヨタちゃんみたいな立ち位置の人にこのセリフ言われたら間違いなく落ちるな!!!と、強く思いました。

もう既におもいっきりネタバレしてますが更に詳しく言ってしまうと・・・。
与太郎は真打お披露目前に久しぶりに内弟子時代はずっと住み込みをしていた師匠の家に訪れます。するとそこには家を出ていた師匠のお嬢であるアネさんが帰ってきていて、お祝いの言葉を貰うと同時に、未婚の母になる宣言をされます。
この時点で、ヨタも読者も、小夏ネエさんの腹の中の子の父は誰か見当もつかず・・・。
でも与太郎、いきなりここで「オイラはその子の父親になれねぇか?」と言うのですよ!
これがプロポーズです。
いきなりです。ネエさんも「は?!」って言ってますが、本当にいきなりなんです。
だってそれまで、ふたりの間には恋愛フラグゼロだったんですから。
そして与太郎のいいところは「今ねえオイラ思い付きで喋ってるよ」「アネさんにとってオイラなんか虫以下だし二ツ目の分際でほざく資格もねえ。正直先は何も見えねえ」「けどこの足りねえ頭で考えられる最善の策だ」と正直に言うところ。(ところで、虫以下なの・・・?(笑))
「実は前からアネさんのこと好きだったんだ!これからその子とアネさんのことを支えていきたい!!」・・・みたいなセリフ言われたら、きっと小夏も読者(もとい私)も興ざめだったと思うんですが、思い付きで最善の策だよ!とプロポーズして、今までもずっと一緒に住んできたんだ、夫婦なんてのはそっからだって案外なってみりゃあなれるもんじゃねーの?とか言っちゃえるヨタの懐の広さに乾杯・・・!

アネさんはあんたのそれは同情って言うんだよ。同情はまっぴらごめんだよ。と予想の範疇の返しをしますが、そんなことには全く動じず、自分の意見は曲げず、同情とか愛情でなくてもこれは立派な「情」だ、アネさんはオイラにとっても大事なひとなんだから。と言ってしまえる漢っぷり。


とにかくこの辺りに惚れまくりました!(*´▽`*)


私もこういう感じの憎めない可愛い立場の男の人が、こんなシチュエーションでプロポーズしてくれたらOK出来そうです。
10年くらい一緒にいて、恋愛対象にはお互いなっていなくて、勿論一夜の過ちとかキスとか手つなぎすらしたことのない相手からの、突然のプロポーズ。いいなぁ~★
(理想高過ぎ・・・こんなこと言ってたら一生結婚できないですね。する気ないけど。(笑))

勝手に想像するに、小夏ネエさんはヨタちゃんより5~6歳くらい年上っぽいです。
そして、このプロポーズシーンは与太郎32、3歳のときっぽい。
32歳の男なら、上記のセリフも言えそうだし、そのセリフの真価もありそうですね。(笑)


最後の方、まったく落語関係なくなりましたが、とにかくここにきて主人公フィーバーしたサワムラなのでした。(^O^)



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2014.12.12


噺劇一座の公演

ちょっと去年の話になってしまいますが、毎度恒例、噺劇一座さんの舞台を観に行きました。
この公演はだいたい半年に1回くらいのペースで行われていて、私は何度か観に行っています。
行きだしたきっかけは、私の幼馴染の恩師がこの一座の一員でして、恩師を観に行くんやけど一緒に行く?と誘われたのが始まりでした。
で、1度行ってみるとこれが癖になる面白さでして、「次回公演の案内があったら絶対行きたいからまた教えて!」と言って、それから毎回誘ってもらっています。

この公演、寄席ではないんですよ。ちょっと変わっていて、落語に馴染みのないお客さんにこそ観てほしいと言いますか、落語入門編というか導入篇として行ってみるのにちょうどいい感じの舞台の作りになっております。

最初に、桂九雀さんの普通の落語が一席あり、そのあと、役者さんたち(九雀さん含む)による落語のネタを芝居に起こした演劇、を見せてくれるのです。(最初の落語のネタとは別のお話です)
そして芝居仕立てになったこの芝居でも、落語のルールに従って、大道具や小道具は基本的に扇子と手ぬぐいのみで表現されています。その辺も見どころ。

そして最後に全員によるかっぽれの踊りを見せてくれます。

個人的な見どころとしては、庶民の暮らしを描いたお芝居の中での役者さんたちのしぐさや着物の着こなしというか動作。
この辺がいい感じに時代を感じさせてくれて、音響は三味線と太鼓のみ、照明切り替えは特になし、でも充分に楽しませてくれます。

九雀さん曰く、この舞台は何年もやっているのに毎回半数のお客さんが新規のお客さんで、常連さんや前観に来てくれた人はどうしちゃったんでしょう?(高齢だからお亡くなりになられた?の意)と笑っておられたので、初めて行く人も気楽に見ることが出来ると思います。

私、九雀さんの落語は毎回のこの噺劇一座でしか拝見したことが無いんですが、この方の落語は大変聴きやすく、判りやすくて面白いです。
喋り方が独特過ぎて難しかったり、早口すぎたりする落語家さんも中にはいらっしゃりますが、あくの強い癖はない方だと思います。
そして噺劇にはいつも初心者さんがいらしている、という前提で枕から話をしてくださるので、そういう点で聴きやすい、というのもあるのかもしれません。

ということで、落語を観たことがないけど興味はある、みたいな方!
興味を持たれた方は、ぜひ次回公演、観てみてください★ 超オススメです!


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今日は、ここ3か月間の落語に関する記録でした。
書くだけでも意外と疲れたぜ、ふぅ。emoji





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