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りそうのせかい改

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異性の友人とはこうあるべし!という見本市。

私、異性の親しい友人は、そう多くない方だと思います。



職業柄、異性に囲まれているので、宴会・イベント・団体旅行なんかは結構体験しているのですが、個人的に遊びに行けるような感じの男友達は、たぶん、ふたりくらいしかいません。

ちなみに、いつの世でも永遠に議論されている「男女の友情は成り立つか?」極論に関して言えば、実は私は「基本は成り立たない派」です。

ここでの誤解を招きたくない点で言えば、成り立たない、とは思っていません。ということ。
成り立つ人も居ます。現に私も、成り立っている人がいるので。
でも、それはお互いの努力の上に、成り立っているんだと思っているのですよね。
なんも考えずに行動してしまったら、あらぬ誤解を相手に産んで気まずくなったり、変に勘ぐることになってしまったり、そういうのがどちらか一方にでも発生してしまったら、純粋な友情とは呼び難くなってしまうと思うので。

親しき仲にも礼儀あり。男女の境界ラインを絶妙に維持しながら、バランス見て行動を選択していく、という。
これは、いくつになっても、けっこう難しい課題だと思います。
ちなみについ最近までの私は、ドライブ=微妙、手繋ぎ=NG、部屋に泊まる=もってのほか。と、思っていました。


で、す、が!!


人間、背に腹は代えられないことを改めて知りました。
住居がべらぼうに離れてしまった今、平気で・・・とまではいきませんが、あっという間に男の子の車に乗せてもらい部屋に宿泊する、という2大NG項目を一気に突き破ってしまいましたよ・・・。
マイルール何処やった?!という快挙(?)です。
・・・なんかこれ、人様には堂々と言えないな・・・車はまだしも。という辺りで、もう世間的にもアウトな気がします。


いい大人なんやから、ビジネスホテルでもラブホのビジネスプランでも何でもいいから金払って解決しろや!
何だったらネカフェでもカラボでもいいだろ?!
と、いくらでも選択肢はあるし、自分でもそう思うのですが。
思ってたのですが。

ひと月に何度も東京⇔大阪間移動して、毎回宿代払うことに躊躇してしまいました。
ケチ&ビンボーでスミマセン!!!(><)





と、いうことで。
割と頭カチカチの人間だと思ってた自分の行動が信じられない今日この頃な、出来事。



昨日、東京に住み始めてから初めての帰阪を果たしました。
目的は、毎年行っている夏フェス・マスターコロシアム2015の2日目に参戦するため♪

まだ、引っ越して2週間程度。
懐かしくもなんともありません。
不思議なのは、もうここに、自分の住居が無いということ。

で、元々関西出身の身なんだから、泊れる友人宅とかいっぱいあるでしょ?と思われそうですが、実は意外と、大阪市内近郊に家を構えている友人は少ないのです。
そして、もれなくほぼ全員が既婚者。子持ち。
そんなご家庭に、自分の遊びの都合だけでやってきて「泊めて☆」という図々しさは、私にはありません・・・。

で、独身・独り暮らしの友人は居ないのかと言いますと、一応1名だけ居ます。
学生時代からの友人で同業者の子が。
しかし彼女に連絡したら「あ、ごめーん!その日は名古屋と福岡出張だわ。今月出張地獄で大阪に殆どおらん!」という実に爽やかな返答が。

ま、マジかー。
しゃーない、今回は大人しくどっかに泊るか・・・。

と覚悟を決めたわけですが、そんな話を会社の休み時間に同い年の後輩・ヤーちゃんに言ったら、
「え? そんなん、ミケん家に泊めて貰えばいいじゃないっすか」
と、さも当然、ナニを悩む必要がある?というケロッとした調子で言われる始末。

あ、あのねー。
紳士なヤーちゃんの口からそんな発言が出るとは思ってなかったよ・・・。と内心驚きつつ、
「いやいや、それはアウトでしょ。仲良くても一応男女なんやから・・そこはびしっと線引きしないと。だいたい、ミケやってあー見えて気にすると思うし・・・」
「? だって夜、ミケと飲み行くんでしょ? 全然大丈夫っすよ。泊ればいいじゃないですか」
ヤーくん、取り繕うシマもなし。
ホントに不思議そうに尋ねてきます。
もしかしてこれ、お前ごときを女だと意識するわけないだろ。という心理の現れ??と、ちょっと内心ビクビク。(笑)



で、当日。
当の本人・ミケちんから「今日はどこに泊まる予定ですか?」とメールが来たので「ミケん家」と冗談言って、すぐに「なーんてな!!うそうそ!」と送ったんですが、彼は相変わらずの読めない無のテンションで
「はぁ。まぁ、何でもいいんで後ろ乗ってください。眠いんで、早く帰りたいし」
とぶっきら棒に言って、チャリの後ろに乗せてくれました・・・!


え? 何これ何これ! 送迎付き?!(違
たぶん、眠いんは本音なんやろーけど、わざわざ他に選択の余地なし!な自分都合の言い訳使って、強制的にニケツで乗せてってくれるとか・・・紳士的!


「えっ、いいの?! やったー嬉しー♪ ありがとう!! って、ゴメン、重かったねっ」
「重くは無いですよ。ただね、ふたり乗ってると、それなりに、必死で、漕がな、進まないだけです」
緩やかな坂道を二人乗りした状態でガンガン進んでいく所為で、ミケちんの息が上がってたんですが・・・
こんな場面、「そーですよ、重いです!」とか冗談でも言えばいいのに!
敢えて言わないとか・・・紳士すぎるやろ!!


家着いたら速攻で「あのー、服着替えていい?」と私が言ったら(←図々しい。)「どうぞ」と目も合わせず言って、流れる様にベランダにタバコを吸いに行くとか・・・自然体で紳士!

丁度いい頃合いでさらっと戻ってきて(←いつの間にか彼もジャージに着替えていた。)、「昨日押入れ整理してたらタオルケット出て来たんで、これ使ってください。」と襖の向こうから掛布団用なタオルケットを出してくれたんですが、ベッドの上には冬用の毛布が・・・
「え? あんたはナニかぶって寝てるの?? あの毛布? 暑くない?」
「暑いですよ。でも面倒臭いんで、この夏はあれで乗り切りました」

いやいやいや!!
面倒だからってひと夏毛布で過ごした人間が、そんな都合よく昨日押入れ整理とかするか?!
もしかして、ってかもしかしなくても、私が来るかもと思って探してくれてた?!
それを気を使わせないようにと思って偶然を装ってる??
紳士的すぎるやろ!

「シャワー浴びますよね? これ、バスタオルとフェイスタオルです」と、タオルケット出した流れで次々と渡して来て、そのまま風呂場に誘導し、「あれがボディーソープで、あれがシャンプーであれがコンディショナー。じゃ、ごゆっくり。僕はさっき浴びたんで、もう寝ます」と一通り説明してミケちんは部屋へと戻っていきました。
で、ありがたくシャワーを借りたわけですが・・・。
さっき寝室でも思ったことだけど・・・この家、なんかすんごいキレイなんですけど!!!
年代物の和室にユニットバスだから、古くて小汚い感出てて当たり前な物件のはずなのに、当の本人もこの寮に住んでもう10年経ってるのに、凄く掃除行き届いてるんですけど!!
水垢どころか、チリ毛一本すら落ちてないんですけど!!!(←下品)
昔、同期のアサヒカワん家行ったときなんか、フローリングの上そこら中に陰毛落ちまくってて「おい、チ〇毛くらい掃除しろや」って言ったら「チ〇毛とか言うな!」と逆切れされた覚えあるんですけど!(とりあえず沢村サンが下品なだけ・・)


と、まぁ。
いろんなことに感動しました。(てか人ん家来ていろいろ詮索するなよ・・)
てか私、ここで言いたかったことは紳士的ってセリフに萌えたかっただけ、みたいな。
いや、間違ってないよ。ミケちんは間違いなく紳士だ。
わざとらしくない、さりげない振る舞いの出来る紳士です。立派。

この紳士ぶりに内心はしゃいだ私、ちょっと悪戯心が沸き上がり、ちょっと実験してしまいました。
うとうとしてる時に、隣の女が布団に入ってきたらどういう行動を取るのか?っていう。(最低・・・)

予想1・「ちょっと、カンベンしてくださいよ!」と半切れ。
  2・「じゃあ僕が床で寝るんでベッド使ってください」とあっさり代わってくれる。
  3・何事も無かったかのようにそのままちょっと身体を離した位置で添い寝。

私としては、有力候補は2、もしかしたら1かも・・・。3は100%無いな。
と考えていたんですが、実際はこうでした。(←なんと実践!バカ・・・)

「ミケちん、起きてる?」
「・・なんすか? まだ朝の5時っすよ・・・」
「ちょっと、そっちの布団に入ってもい?」
「・・・・・・理由は何ですか?」

理由は何ですか、とな!!

予想外の返答! 怖い!!
こんなセリフ、こんな場面で尋ねられた女いるだろーか?! 否、(以下略)
つまり、私の答え方次第によっては、制裁を加えかねられん状況にシフト!(てかそんなに怯えるなら最初から人で遊ぶな。)

私は尤もらしい(というか、本当の)理由である「いや、あの、畳、身体が痛くなって・・・」と言うと、「はぁ。」と言って隣をちょっと、ほんのちょっとだけ、空けてくれました。

わぁい! やったー! 勝った!!(※勝負ではない。)
と思いつつ、こそこそとベッドの端っこに潜り込む私。
そのまま眠ったフリして(←相変わらず最低)感覚を研ぎ澄ませて観察していると、しばらくしたら彼は立ち上がって風呂場に行ってしまいました。
何だか随分と長いこと、帰ってこない様子・・・。
え? どうしよう。私が追い出しちゃった?! と内心焦っていると、戻ってきました。
で、足元で何やらごそごそやっている様子。
何やってんだろ? ちょっと想像つかないなー・・・と思っている内に再び寝てしまい、本当の朝に。

何か、足がさわさわして気持ちいいなー。
なんだろ、コレ・・・と思ってパチっと目を開けると、ミケちんの髪の毛でした。
「うわっ! ゴメン、頭蹴ってもーた!! てか床で寝てるし! ゴメン!!」
「・・・別にいいっすよ。床でよく寝るんで。そのベッド、あんま寝心地良くないでしょ?」

寝起きの朝っぱらから大声出したのに、機嫌悪そうでもなく、いつもの「無」のテンションで起きてくれたミケちん。

いやー。完敗です。(だから勝負ではない。)
あなたの取った行動は、私が予想した1~3の中よりも、間違いなく紳士が取る行動だよ!!
と、感動した次第です。
だってこういう場面、よく見るよ! 少女まんがで!(笑)
男の子が女の子にベッド譲って床で寝てるシーン!(私の場合、無理やり女が奪ったケド)

萌えのテンションもマックスです。
あー、おなか一杯。ごちそうさま★
と思って、そのまま2度寝してるミケちんの横でおもむろにお着換えして、ヘアメイク軽く整え直して、ベランダの灰皿んとこでタバコ吸って、それから彼の背中を軽くゆさって
「あのー、わたくし、そろそろ帰りますけど。」
と言いました。
ちょっとね。流石に寝ている間に出て行くのもアレかな。淋しいかな。
なんて思ってしまいましてね。
寝てるとこ悪いんだけど、玄関くらいまで送ってくれたらベストなんだけど。なんて厚かましいことを思っていたら、寝起きでぼんやりとした様子のミケちん、その場で起き上がって座り直して。
「何時の便に乗る予定ですか?」
「決めてない。適当に空いてるとこ乗る」
「じゃあ、ちょっと待っててください。シャワー浴びてくるんで・・・車出すんで、空港までついでに送って行きます」
マジでか!!!
行きも帰りも送ってくれるなんて、ホントに疑いようのない紳士だな!!
至れり尽くせりだな!!!
私、そこまでしてもらうほどあんたに何もしてないけど?!
この恩は、一体何返せばいいの?!!(アテがマジでない。)


「じゃあこのマンガ、読んでていい?」
「その間、支度でもしててくださ・・・って、もう必要なさそうですね」
人様の布団のへりでだらだらしている私を見て、ふっ、と彼は笑いました。

あ。

滅多に笑わない、基本無表情のミケちんが笑った!
って、なんで今? 何で私の姿見て笑ったの??


でもなんか、仕合わせそうだったから、いいか。


昨日見た、好きな女の子の話しをした時に、本人隠してるつもりっぽいけど、ほんの一瞬はにかんだ時の笑顔みたいだったなぁ。
と思って、私も(さんざん酷いことしたクセに)ほっこりしました。



これ。
この対応。
沢村という救いようのない女は置いといて、この男性側の対応はまさしく「異性の友人とはこうあるべし!」の教科書みたいじゃないですか??

もう、基本に忠実すぎるよね!
しかも、基本を応用もできてるしね!!
尊敬の念、抱きまくりです!!


今回の事で、彼から学べたことはいっぱいあるわけですが、とりあえず、いつ何時異性の友人が突然泊に来ることになっても動じず慌てず、常に招き入れる準備の出来ている掃除の行き届いた清潔な部屋を維持する、という部分は見習わないといけない。と強く思いました。(私の場合、掃除は出来ているが、片付けがなかなか出来ないタイプ。突然友人が訪ねてきたら「ちょっと30分、いや、1時間ほど外で時間つぶしてから来て!片付けるから!!」となること必至。)

あと、激しく紳士の萌えポイントを突いて来てくれましたが、なんというか、その・・・妙齢の男女が同じ部屋で寝ているというのにドキドキ感が一切沸かない。という枯れ切った自分の感情回路にがっかりもしました。(苦笑

なんていうかね、もうミケといてもドキドキとか無いよね、基本。
だって向こうからなんかアクション起こして来ることは無いわけだし、紳士のお手本みたいな行動しか取らないし、感情回路が穏やか過ぎる。
安心しきって、ふつうの女子の友人宅に泊まるよりも緊張感無かったわ。
・・・今まで、団体と言えど社員旅行や内輪で寝泊り一緒にして、半裸姿とか散々見てる所為なんでしょうか・・・。


逆に言うと、彼を敢えて「異性だ」と意識する方がもう面倒臭い。
最後に、元も子もないこと言ってスミマセン。
ミケちん、ホントにありがとう。

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