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りそうのせかい改

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姉の結婚式とユウウツ 《1》

小説を書きたい、今日この頃。
とはいっても、また例のごとく丸っと1年間くらい書かなかったもんだから、文章力が鈍っているわけです。そう、もともと大した文才もないんですが、それが更にね。
ということで、文章リハビリのための短編ものがたりを、またもうひとつ書いてみます。(懲りないね・・・どうせ途中で挫折する癖に。)←今回ばかりは本気で頑張ります!

今回のお話はまたまた年齢層が下がって、主人公15歳。
しょっぱなからかましちゃってますが、サワムラの好みはこういう設定ではないんですよ。ってことをとりあえず最初に言っておかなければ。
このシチュエーション、少女漫画にすごーくありがちで、溢れすぎてて反吐が出るわ!ペッ!ってなりそうですし、自分でもそう思いますが、本当に書きたいのはそこじゃないので。
出来れば根気よく読んでください。(笑)


このお話は、東日本大震災で家族の絆を見つめ直した仙台出身の友人から聞いた実話エピソードを基に、この時の少年の立場を空想して描いた「どこにでもいる家族の、どんな家でも一つや二つは抱えている家庭事情」の物語です。

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ドラマの清水次郎長で好きなキャラは森の石松でした。

まだ1話しか書いてないくせに、いきなりこぼれ噺ですが。
(しかも別に主役ではない人物の掘り下げですが)


シャケのキャラは私のいっこ下の友人の双子ちゃんから来ていますが、根底にあったのは森の石松なんだろうな、と最近になって気付きました。
幼少期にはお正月特番で27時間ぐらいだらだらやってる定番のUHFチャンネルの時代劇、清水の次郎長が大好きでした。第二お蝶夫人めっさ姐御でした。そして、森の石松が一番好きでした。
だから、きっと根底にあった好みが引き出されたキャラなんだなーと思うわけです。

「チンピラ」「吃音」って設定が。

何か負の材料を持っている主要キャラは絶対物語に必要なんですが、この人物にはそれを「負」だと思わせたくなかった。

で、私の知り合いのDちゃん(双子の男の子)はそりゃまぁすげーお喋りで節操なく下ネタから真面目話までガンガン喋る子だったんですが、マジでドモリが酷くて何云ってるのか半分以上聞き取れない子でした。
この弟(たしか)くんには後から私の学校に双子のアニキが後輩として入学していることを知り(Dは学校の後輩ではなくバイト仲間だった)アニキ・Kくんについて聞いてみると
「俺なんかよりよっぽど酷い。会話にならない」
と弟にダメ出しされてる始末。

吃音って、何でなるんでしょうね。
緊張してドモッてしまうのとは訳が違います。
だってこの双子、ぜんぜん緊張なんかしてなかったもの!
むしろ空気読まずに所構わず話題ぶっ放してたもの!
しかもけっこうハデ目なキャラで、口さえ開かなければけっこうなイケメンだったしね!
マジリアル「残念な男子」でしたよ。
でもそんなところが母性をくすぐるのか、割とモテていたという。

シャケはモテない設定で行ってやろう。なんだか悔しいから!

と、いうことで出来上がったキャラがシャケです。
シャケ、ってあだ名も「レッドドラゴン」なんてちょっとかっこいい通り名付けられて天狗になってる子の鼻をへし折ってやるが如く、エンドウとシュにしぶとく「シャケ」呼ばわりされて命名された、ということで。
林部屋の仲間内ではシャケで通ることに。
本名はみんな知りません。
シャケ自身も、エンドウやシュの本名は知りません。
名前なんて、結構どうでもいいことなんですよ。仲間って、案外そんなもんじゃないですか?

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ミンドゥルレ   第1話 エンドウ タダシ

 吐き捨てた砂利交じりの唾は、赤が混じっていた。
 気付いているのかいないのか、シュはそのまま振り返りもせず路地を出る。路地を出て商店街に入ると、通り過ぎる人みんなが俺たちを振り返った。チラチラと、ちょっとだけ目を遣って、合さないようにすぐ逸らす。赤髪のシャケは頭上で腕を組んで、ヒューウ、と小さく口笛を鳴らした。コイツは目立つのがすきなだけだかんな。でもたぶん、通行人が振り返る理由はその髪じゃないと思う。隣のシュを見上げる。
「汚ったねぇツラ」
 思わず噴き出した。で、バンバンとヤツの肩を叩く。
「お前、どーやったらそんなにツラ崩せんだよ」
 無言で顔を顰めるシュ。目の上の腫れたコブが紫色に変色し、そこから切れて流れた血が左目の周りを縁取っていて妖怪みたいになっている。おまけに口も右端が切れて朱く滲んだ唾液が横に伸びて。
「これでちったぁ男前になったやろ」
「見れた顔ちゃうわ。男前ってそーゆう意味、」
「ももも元々、崩れたツラし、してんやからら、か、かかまへん」
「エンドウならまだしも、シャケに云われたないわ」
「シャ、シャケとちゃう云うてるやろ、」
「うっせー。何がレッドドラゴンや。中二臭ぇ。お前なんかシャケで充分」




「汚ぇツラ」

「お前、喧嘩屋向いてへんわ」
「せせやかて、淀トンの奴らがに、ににに人数集めてけぇへんかったら」
「黙れ部外者。この部屋に住む以上、ある程度稼いでくんのがスジなんや」

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ミンドゥルレ (息抜きリハビリな青春小説)

ちょっと久々に、青春小説が書きたくなりました。
生ぬるい日常のハナシじゃなくって、毒のあるヤツを。

ということで、書いてみたいと思います。文章リハビリ兼ねて。勢いで。(またかよ!)
勢いとはいっても、ネタはサワムラの中では10年以上前からあるおなじみのキャラクターとネタを使って。

ということで、タイトルは ↓


 
 ミンドゥルレ

 
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舞台は90年代の大阪。の、端くれの裏路地。
主人公は家出少年たちの溜まり場・林部屋に住まう、まだ義務教育も終えていない年頃の少年たち。
彼らの日常にあるのは、暴力と犯罪と金とセックス。

あったかいご飯。おかえりの声。ペンを持ち、机に向かって勉強する。

これは、そんなありふれた日常に憧れてるけど手に入れることが出来ないボンクラどもの、切ない青春物語。

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【本編】
 
 
第1話 エンドウ タダシ
 小柄でいつもニコニコ笑顔。林部屋では最古参のみんなのマスコットキャラクター的存在な14歳。

第2話 シャケ
 自称レッドドラゴンの通り名を持つ洞成中の喧嘩番長。酷い吃音症のくせにお喋りな15歳。

第3話 パク イルソン
 裏で顔が広く怪しい商売に手を出す林部屋の稼ぎ頭。誰とも馴れ合わず常に上から目線な15歳。

第4話 アケミ
 子沢山な中年やもめと4年前に結婚した円藤家の母。実年齢よりだいぶしっかり者の25歳。

第5話 シュ ヨシチカ
 巷で喧嘩屋と呼ばれる新参者。無口で不器用、暴力でしか自分を表現できない15歳。


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【プロローグ】

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