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りそうのせかい改

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雨が降らないから

彼女が手帳をめくりながら真剣に、でも明日の食事は何にする?というような軽い口調で喋る。
「ほら、この日なんてどう? 再来月の十五日」
「べつにどこでもいいけど、なんでその日?」
「ほら、あたしたちが付き合い始めた日付と一緒」
こじつけだな、と思ったがそこには突っ込まずに代替え案として別の日を提示する。
「それなら半年後の十日にしよーよ。俺たちが出会った日」
「うーん、それもいいけど・・・来年かぁ」
少しでも、執行猶予を伸ばしたい気持ちがあって言った日付は、彼女のお気に召さなかったみたい。
それにしても、まだ付き合い始めて三ヶ月。でも気付けば結婚の話がトントン拍子に進んでいる。
俺だって三十路だ。この年になって付き合い始める相手とは、そりゃ結婚だって視野に入れてたさ。
でも、流石にちょっと早すぎる気がする。
せめて一年。互いのバースデーを一緒に過ごしたぐらいからでも、遅くないんじゃないか?
それとも、そんな悠長な考えがもう既に婚期を逃した結果なんだろうか。
彼女の大きくまんまるい瞳がカレンダーの日付を追って、くるくる動く。
少しくせっ毛の片方だけ跳ねた髪。ふっくらとした白い二の腕が半袖のT-シャツから伸びて、その手は手帳をめくる。
女は見た目じゃないよ。
ましてや、結婚相手ともなると、性格が一番重要だろ。
でも、俺の好みの女って、この子とは真逆のタイプだったはずだ。
細身で、シャープな少し冷たい目をしていて、勝手にふたりの予定を推し進めたりしない、多少控えめな性格をしたような子。そんな子に憧れてたはずなのに。
でも、嬉しかったんだろうな。好意を持って貰えて。
「まぁ、キヌちゃんの好きな日にしなよ」
モヤモヤが消えないのはきっと、梅雨だというのにこの晴れて蒸し暑い空の所為だ。


・・・・・なんていう夢を見て、目が覚めました。(笑)
妙に心情がリアルだったよ!!!
そして私は何故かこのカレシ目線でした・・・。
ってか、夢の中では私は大抵性別は男です。
女であっても必ず「オレ」口調で喋ってます。
なんでしょうね、これ。
夢って、小さい頃の記憶とか、願望とかが反映されたりするんですか?するんでしたっけ?
小さい頃は、確かに私はほぼ男として過ごしてましたけど。
ってか18までそうでしたね。18の頃は制服も男物でしたから、髪型も坊主頭でしたから、どこいっても女に間違えられる(違)ことはありませんでした。
就職するときをきっかけに、戸籍上の性別で生活しないとイタイキャラになりそうだ、と思って持ち物総入れ替えして必死で女に化けたんですね。(笑)

だからかなー。

それにしても、雨が降らないのはユウウツですよ。
私の、一年で一番すきな季節・六月の梅雨だというのに。
雨大好きななのに、ここ神戸エリアではぜんぜん降らないんだから。

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あたしが持っていない、ごく普通の体験と思い出

今までの人生に悔いはないし、自分の人生をツマラナイと思ったこともない。
ましてや、自分のことを不幸せだとも思っていない。

けど。

あたしは世間一般の人が体験してきたであろう、ちいさな、くだらない、普通の思い出を、あまり持っていない。

喩えば、家族で食事をすること。
初詣や七五三、運動会、外食、テーマパーク、旅行、お出かけ。
家族で過ごした行事は、ひとつもない。

海水浴、キャンプ、卒業旅行や友人との旅行、合コン、ビアガーデン。
抱擁、頭を撫でられること、手を繋ぐこと。
誰かのいちばんになること。
恋人付き合い、愛あるセックス、家族の団欒。
これらは、体験したことがないもの。


今より、何かを求めることは、贅沢ですか。
もう、体験できないことも多い。
過ぎ去ってしまった時は、戻ってこないから。

自分の、家族が欲しかった。
血の繋がりなんてなくっていいから。
あたしを愛してくれているという確信が持てる、あたしだけの大人が欲しかった。
あたしをこの世でいちばんにしてくれる、子供が欲しかった。

感情は、何でつなぎとめればいいの?
気心の知れた「誰か」が、どれかひとつでも、一緒に体験してくれればいいのに。


いまのあたしが手に入れているものは、
ぐらぐらと揺らぐ不安定な正社員という肩書きと、
そこに働く学生ノリの愉快な仲間たちと、
意味のない紙っ切れの国家資格と、
洗面所無し、外置き洗濯場の文化住宅アパートくらい。

これで、じゅうぶんでしょ。
これで、じゅうぶんでしょ。

ひとは、無い物ねだりが得意だから。
ひとは、贅沢な生き物だから。
今以上に何かをほしがる。


奇跡なんて、この世には無いから。
──愛される日がいつか来るなんて思わない。

楽しい日々は、もう戻ってこないから。
──会社が無くなってしまったという事実は消えない。

いまを堅実に生きろ。
そうすれば、これ以上は手に入らなくても、これ以下に下がることを食い止めることは出来るかもしれない。

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一頻り反省したら、前へ進む準備をしよう。

空虚な日々を過ごしていました。
ここ2週間ほど。
毎日酒を飲んで、自分の取った行動をひとつひとつ思い返して、後悔と反省を繰り返して。

冷静に、なれる時間が欲しかったんです。
時は足早に過ぎて行って、待ってはくれないけれど、私の時間は緩やかに流れすぎていて、スピード社会に生きる周りの人達に取り残される。

文明の利器を避けて、タイムリーな連絡が取れない状況に敢えてしていて、だから何日も連絡を取らなくても平気で、でもそういう時間を過ごしているのはきっとあたしだけで、でも焦る気持ちが沸かなくて、ゆっくり、ゆっくり、一つずつの出来事を振り返って考察して。

ああ、これは私が悪かったな。
こんな言動は思っていても言うべきじゃないな。
そもそも本当の自分の気持ちなんてひとつも行動に表してないな。
ぜんぶ、傍から見たら裏目に出てるな。
自分が傷つかないために、先に相手を傷つけてしまえば楽になれると思ったのかな。
と、そんなことばかり考えているのです。

仲良くしたくても、大人になってから友人を作るのは難しいみたいです。
「ただ、友達になりたかっただけなんよ」
と言った私に友人は、
「今更友達になんて、ゼッタイなれないよ」
とピシャリと言われました。
きっと、その通りなんだろうな。
はじめから、トモダチなんて選択肢は、そこには存在しなかったのかもしれません。
そこにあったのは、利害関係と需要と供給の一致と、ひと握りの愛情の欠片。
判っていたのに、目を逸らして、
自分が一番傷つかない言葉を選ぶために、10年以上前に自らが言われたセリフを選んで相手に放った。

その言葉で、いま私は、こんなに人間不信になっているというのに。
同じ言葉を、他の誰かに向かって放ったんです。

・・・私は、意気地なしだ。
こんなに自分可愛さで動く人間だなんて、思っていなかった。
まだ、19歳のときと同じ感覚でいるなんて。
もう、31になろうとしているのに。

オトナになんて、自然になれるものではないんだ。
自分が、変わろうとしないと。


どうすれば、傷つけた心を癒せるだろう。
あの子のこころに入る隙間は、もうきっとないだろうけれど。
出来れば私みたいなトラウマを植え付けないためにも、謝罪の機会があればいいのに。

人生とはうまくいかないもので。
運は私に味方してくれていないようで。

もうその手段も、場所も、失われてしまった。



それでも前へ進まなければならない。進むしか、ない。
もう君に謝ることが出来なくても、
この気持ちが永遠に伝わることがなくても。

前へ進むために、気持ちを切り替えなければいけないのだ。


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人生とは、後悔の連続で出来ている。

ひとは、本音と建前を使い分けながら生きている。
でもあたしはこれが苦手で、建前の裏にある本音を読み取ることが出来なくて、出来ないからこそ「それ」が建前なのかもしれないと疑ってみたりして。
その堂々巡りで、疲れる。
もう、疲れたんです。

セックスってのは、魔法だ。
そこに性欲があるのは確かで、その対象は確実に目の前の相手に向けられていて、建前なんかじゃなくってわかりやすい。
その裏に、恋心が隠れてるかどうかなんて、どうだっていいの。
だって、肌に触れたら全て解ってしまうんだから。

体温は嘘をつかない。

正直で、確かにそこに在って、あなたを求めていて、その時だけは他のもの全てがどうでもよくなれる、この世で最強のマホウなのだ。
甘い言葉も、嘘くさいキスも、優しい眼差しも、あたしの名前を呼ぶその声も、ぜんぶぜんぶ、要らない。
本心は、体温が語ってくれるから。
だから偽りの言葉なんて聞きたくないの。
あなたの演技なんて、三文芝居の役者より酷いんだから。


人の縁とは、何でしょうか。
この繋がった縁が偶然じゃないならば、この出逢いに何の意味があっただろう。
あたしにもたらした幸は何?
あなたに訪れた利はあった?
全く意味のない出逢いなんて無いと言うならば、この出逢いにはなんていう名前をつけましょう。


このひとと、仲良くなりたかった。
もっと一緒にいたかったし、もっと話がしてみたかった。
でも、相手はそうは思っていなかった。
居心地の悪い空間で、なんとなく付かず離れず。仲良しごっこをすることにあたしは耐えられなかった。
だから、切ったの。


もっと、解りやすい感情で来てくれたら良かったのよ。
そう。喩えば、性欲みたいに。
裏なんて、読みたくなかったんだから。
あたしに、マホウを掛けてくれたらよかったのに。


人生とは、後悔の連続で出来ているものだ。
きみは気付きましたか。
最後のつもりで放った言葉で、初めてあなたの名前を呼んだことに。
初めてちゃんと、あなたと向き合おうとしたことに、気付いてくれましたか。
その事だけでも、伝わっていればいいのに。
言葉は、ひとの気持ちの0.7割くらいしか伝わらないものらしいから、期待は出来ないけれど。

明日、きみに会ってしまったら、どんな顔をすればいい?
・・・きみは、何て思っただろう。
ちょっとくらい、あたしの言葉で、傷ついてくれたらいいのに。

・・・人生とは、後悔の連続で出来ているものだ。

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心理描写と矛盾

こころはどうしてこんなに矛盾を生むのだろう?

どうせ、誰も愛することなんか、出来やしないくせに。

突き放しておいて、突き放されたら落胆するなんて、ムシが良すぎるんじゃない?
だから、あなたはひとりぼっちなの。
いつまで経っても、永遠に。

誰とも繋がりたくないのは本当。
何も手に入れなければ、何も失わなくて済むと思っているのも、本当。

でも。

失ってでも、手に入れたいものが出来たら。

手を、伸ばせばよかったのに。

虚構の世界で生きすぎたんだ。
もう、どうやって手を伸ばせばいいのか、忘れてしまった。

突き放すことだけが上手になって、あなたの気持ちを
自分の気持ちを、読み取れない。
指先から流れ出た温もりは、
唇から伝染した温もりは、
もう。すべて、虚構の世界に溶け込んでしまって。

くちづけから何かが芽生えるなんて、信じてなかったの。
私は、こんなことでは惑わされない。何も感じない。

そう、信じてた。

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