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りそうのせかい改

Home > ブログ > 塗装工場の愉快な日々

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18分の3

「突然ですが、結婚しましたー」

登録してないアドレスからのメール。
誰。
イタズラ? いや、でも待てよ。このアドレス、見覚えが・・・

「お前・・・アサヒカワか?」
「あ、そうそう!ごめん、ケータイ替えたの言ってなかったね」

同期入社で同じ課に配属されて最初の3年をずっと一緒に過ごした、思い入れの深い同期であるアサヒカワが、ついに結婚です・・・!
飄々とした性格、見た目によらずけっこうナンパ野郎で、自由人。
こーゆう男は35まではヨユウで独身だろう、と思っていたのに30歳きっかりで結婚ですかー。


つまんない!!!(笑)


うちの会社に同期入社したのは18人。内、女性は沢村1人のみ。
平均年齢現在30歳。
そして、現在未婚なのは沢村含めてたった3人となりました・・・


この業界、マジ結婚早すぎじゃね?!
25の時点で半分くらいはもう既婚だったからな!
最後の四天王、1人が崩れ去りました。

きっと、35まで独身なのは唯一の紅一点である私になることは、ほぼ確定ですな・・・(苦笑)

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新しい生命の誕生と、恋と気持ちの定義

昼休み。
更衣室の方向へ向かう同期セイちゃんとすれ違った。
目があったとき「オレ、早退するわ」と言うので「何?調子でも悪いんか?」と言ったら「もーすぐ子供生まれるって連絡きたから」と。
あぁ、どーりでそわそわした顔してんだ。
調子なんてちっとも悪くなさそうだし、そういうことか。
私は蔓延の笑みで両手を振って見送った。



「喜ばしいコトなんすけどねー。これでまた飲み友がひとり減ったかと思うと、ちびっとユウウツですわー・・・」
「何言ってんの。まだミケがいるじゃん」
「ミケも、時間の問題だと思いますよ。きっと来月頃にはあたしの相手なんかしてくんなくなるんです」
「へー、来月子供生まれるんだー」
「なわけないじゃないっすか! カノジョだっていないのに!」
「なら、いいじゃん。またミケ誘って飲みに行けば」
「でもカノジョ出来たらあいつの性格的に他の女と飲みとか行けなくなると思うんで・・・」
「でも沢村はカレシとか要らないんでしょ。じゃ、しょうがないんじゃない?」
「まぁ・・・。そーですケド。ひとりになると淋しいっていうか・・・」

昼休み明け。
体操しながら、いつも食事休憩を一緒にしているとなりのM課のケーさんと駄弁る。
ケーさんの意見はいつも客観的で、私情が挟まれていなくて、中立で、そしていつも正しい。
無表情で、淡々と喋るケーさんとは、仕事は一緒にしたことは殆ど無いけれど、どことなく私の仕事っぷりを認めてくれていて、「だいじょうぶ。沢村はやれば出来る子だから。」と私に言って、周りに吹聴してまわる。
8つ上の、憧れのセンパイだ。



「こんな狭くて暗い場所で何やってんスか、ふたりとも」
「おぉ、照明!さすが沢村。気が利くねぇ」
「明るい職場に明るい家庭!これ基本です」
「は?明るい職場?ドコのこと??」
「荒んだ職場のマチガイじゃないっすか?」

狭い現場で、7つ先輩のオニさんと後輩のミケがごそごそとやっていたので、電気を持って入った私に、ふたりが淡々と突っ込む。

「で。なんで私がわざわざこんなことしたのか、想像つきますよね?」
「慈愛心からでしょ。」
「お察しのとおり、ちょっと手伝っていただきたい作業がありましてぇ・・・」
「あー!転がした!どっかいった?!オレの工具がないー!」
「・・・何やってんの、アンタは。足元とかよく見てみなよ」
「ないっす!わー!!痛っ!足攣った!!」
「ホラ、そこのツールボックスの中にあんじゃないの?」
「・・・あ、あった。まだ出してなかった。」
「じゃ、そーゆーコトで。オニさん、2分くらいミケ借りて行きますね」
「ミケ、肉食獣に食われんじゃねーぞ・・・!」
「大丈夫っす!オレ、ガード硬いんで!」
「あたしは草食動物は食わない主義なんだよ!」
「え?肉食動物の主食は草食動物なんじゃねーの?」
「そーなんですか?」
「そーですよー」

アホな会話をしながら、ミケを連れて仕事のサポートを頼む私。
仕事前。
廊下ですれ違ったときの会話を思い出す。

「ミケ! ・・・今月、試験とかあんの?」
「いや。無いっすよ。審査は来月っすね」
「ヒマだったら、付いてきてほしい場所があんだけど」
「ドコっすか?」
「けっこう遠いよ」
「別にいいですよ。今月なら、暇なんで」
「・・・ひとりじゃ、勇気が出なくて」

いつだってそうだ。
ミケは、行き先や要件はあまり深く聞いてこない。
ただ、いてほしい時、傍についててくれる。
もう随分と、何年も、前から。



『男の子って、気持ちなんかなくっても、キスとかするもん?』
『まぁ、するんじゃないの。』
『そうですか。するんですか。気持ちないんやったらええねん。悩み損した。』
『? まったく無いとは言えない。身体だけ目的ならわざわざキスしないし』
『なにそれ。言ってること矛盾してない?気持ち入ってなくてもキスはすんでしょ? なのに身体目的ならキスしないってどーゆう心境なわけ。キスなんてセックスする前の流儀みたいなもんなんじゃないの』
『人によるでしょ。だいたい少しでも好意がないとセックスしたいと思わないでしょ』
『そんなもんか? ・・・詰まらない話題振って時間取らせた。悪かったな』

それは、10年前の私への言い訳のつもり?
それとも、純粋な、単なる客観的意見?
 
あんたの奏でるブルースギターは、今も昔も、難しすぎて私には理解できないよ。
 


一日のうちに、こんだけ親身に接することが出来る男の人たちが周りにいても、 
三十年間、どーしようもなく、
わたしはひとりなのです。

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恋の話をしようか。

日曜日のがらんどうの居酒屋で、30女と28男のひと組の客が喋る。

「で。気付いたら朝になってたってわけですか?」
「違う。すぐ起きたの。エッチはしてないから」
「でも朝まで一緒に寝たんでしょ?」
「まぁ、そーゆうことになるな」
「そりゃあなたが悪いですよ。どこを取っても勘違いさせる要素出してんのアナタですからね」
「やっぱそう?」
「ハイ」
「あーそうさ!あたしが全面的に悪いよ!悪いのはぜんぶあたし!これで満足か?」
「だって沢村さんが悪いでしょ。どう考えても」
「・・・そーだね。」
「中々面白いコトしてますね」
「面白くねーよ!笑うな!」
「沢村さんって、ズレてますね」
「でもたぶん、あたしだって彼のこと、ちょっと好きだったんよ。じゃないと流石に一緒にいないっしょ。」
「そーですねぇ」
「お前のことだってすきだよ」
「すきって言われたら嬉しいですね、やっぱり」
「やろ?」
「ってことに、最近気付きました」
「ん?」
「・・・すきな女の子に、すきって言われたんです」
「おお?!やったやん!」
「でも、フラれたんすよ。遠距離レンアイは出来ないって」
「あー・・・。もっと積極的になれよ。お前は押しが弱いんや」
「積極的に頑張りましたよ!手だって繋いだし、一緒に公園散歩したりして、いい年こいてブランコ乗ったりしたんすよ!」
「判るわー、その気持ち。青春だねぇ」
「もう29ですケドね」
「ま、あたしは全ての手順をぶっ飛ばしたけどね」
「そして何も得ないっていう」
「そうそう。でもね、あたしは手を繋ぐのは一番最後に取っておきたいの。キスやセックスよりも後に」
「ふつう逆ですよね」
「だって、セックスなんて金払えばお店で出来ちゃうわけでしょ。性欲さえあれば誰とでも出来るわけよ。唇だけは守る嬢もいるけど、キスだってオプション料金払えば出来ちゃうわけだし」
「まぁ、そーですね」
「でも、手を繋ごうとは思わないでしょ?」
「・・・そー言われてみれば、そうかも。」
「ほら。だって、目は口ほどに語る、って言うけど、手はもっと気持ちを語ってしまうもんだと思うワケ。体温だって伝わるし、少し緊張して汗ばんだ手、優しく握った握力、ふいにビクッとして力がこもった瞬間。そーゆう機微が、ぜんぶ伝わるんよ?」
「・・・やっぱり沢村さんって、ズレてますよ」
「うん、知ってる。でも、そーいうお前だってあたしのことも、すきなんやろ」
「・・・は?」
「じゃあ嫌いなわけ?」
「キライじゃないですけど・・・」
「じゃあやっぱりすきなんだよ。じゃないと、何年も一緒にいないっしょ」
「それは、そうですね」
「で。四国、いつ行こうか」
「いつでもいいっすよ」
「日帰り?」
「どっちでも。休み合わせますよ」
「彼女、もうちっと押せば落ちると思うんだけどなー。頑張れよ」
「そー思います?」
「男は多少強引なくらいでちょうどいいんだって!」
「あの子はアナタとはだいぶタイプが違います」
「そりゃそーや。でもすきなんやろ?このまま平行線辿っててええんか?もっと頑張れよ」
「・・・そのほうが、後悔しないかもしれませんね。当たって砕ければ、踏ん切りがつくのかもしれません」
「そーだそーだ!」
「そうですね・・・!」
「喩えばいまあたしがアンタに口説かれたら、ひとまず面食らって断るかもしんないけど、絶対心動かされるから!だって、そーいう出来事が起きたら、相手のこと真面目に考えてみる機会が生まれるわけだかんね」
「そうですね!オレ、頑張ります!!」

嵐のような5月が過ぎ去り。
梅雨になった。

これは、日常に戻った証拠だ。
でも、ちょっとだけ、こころが近付いたのかもしんない。
ゆるやかに、ゆるやかに。

奇妙な腐れ縁と信頼関係で結ばれた、ちぐはぐすぎるふたりの、ある夜の会話。















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沢村さん家のお弁当

「高杉さん家のお弁当」って青年漫画、結構すきです。
あの作品の中で確か、「誰かの少しだけ未来の時間を想像してお弁当を作ること」で口数の少ない家族のコミュニケーションを取る、という書き方があったんですが。
朝作るお弁当は今すぐにここで食べるわけではなくて、お昼の時間に別の場所で食べられることを想定して作っている、というのが、当たり前の事なんですけど、改めて書かれるとなかなか奥が深いと感じました。
そして、知恵もここから借用したことがあります。
例えば、冷凍のだし巻き玉子。大量ストック作っておくと便利だし、自然解凍でちょうどいい塩梅になる。ほんまや!と実践してみて感動しました。
あれで恋愛要素が絡まなければ、もっと好き。(笑)

と、いうことで。
いま現在、サワムラは後輩にお礼の弁当を1週間作ることになって日々せっせと自分の分とミケちんの分のお弁当を朝から用意しているわけですが・・・


これ、ちょっと失敗したね!(爆


絶対ミケも同じこと思ってると思う!でも今更やめられない!!(>w<;)

・・・だって、何が悲しくて毎朝ミケのこと頭の片隅に考えなきゃいけないのだ??
ミケだって、昼ご飯のたんびに沢村サンのことが頭の片隅によぎるのは正直ビミョウだと思うけど・・・。

たぶん、お互いに約束したときは、そんな細かいこと考えてなかったよね・・・。(バカ。)
単に私は「食材を腐る前に処分したい!」「お礼が安上がりで楽」程度の認識だったし、あの子だって「毎日弁当屋さんに注文しなくて済む」「タダで貰えるならラッキー」程度の認識だったはず。
主婦は毎朝こんな感じなのかな・・・なんて擬似体験中です。
顔を合わせることもなく連絡も取り合わない後輩相手に。

唯一の救い(?)は、ミケがいちいちメールとかしてこないタイプの男だったってこと。
これで毎日何かしらの感想メールなんかが来た日にはたまったもんじゃない!
何の反応もないのはちょっといかがな状況かとも思うけど、まぁこれくらいの距離感がちょうどいいな。と思います。

毎日弁当は作っても、顔も合わさないし会話もしないしメールもしない。
朝、相手のデスクの上に弁当置いたらそれでおしまい。
ってくらいの距離感。
フツーに考えたら、すっげー変な間柄だけど、これでちょうどいいのだ。私たちは。
(てか止めたらいいのに、この罰ゲーム)←※罰ゲームではなく「お礼」のはずですが・・・


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お前は一体何がしたいのか。何になりたいのか。

タイトルと内容はあまり関係ありません。

今日と昨日、会社の先輩と後輩にお弁当を作って行きました。
以前、作った弁当を先輩に200円で売りつけていたこともありましたが、今回のは趣旨が違います。

賄い試食会(要するに毒見)です。

まかない。お芝居の本番とかにスタッフさんにお出しするお弁当を今から作って、人様にお出しできるレベルかどうか、口の煩い先輩Mさんと協力的だけど無反応な先輩Hさんと貰えるもんは貰っとけなお世辞を言わない後輩・ミケに食って貰いました。

結果、3人ともから合格点を頂きました・・・!
普段料理しない・・・というかしても薄味好みすぎて、一般の人向けな味付けが出来ないと自覚している私は、市販のタレを購入して味付けを行い。

それでもやっぱり薄いらしく、いつも小言が多いMさんには「毎日ダンナに食わすには健康的で飽きが来なくてちょうどいい味」とまで言われました・・・ってダンナおらへんねん!!!

つまり、可もなく不可もなく。褒めるほど美味しいわけではないけど、食べれないような不味さもないから、毎日食べるにちょうどいいんでしょうね。

Hさんには見た目で合格。と言われました。
正直、テキトーな回答だと思います。
でも、色のバランスはかなり良かったと思うし、「バラン」を使わず春レタスで間地切りしたから、鮮やかだったと思います。

ミケは相変わらず特に何も言わずもぐもぐしてました。
数年前に彼は自分の口で言ってましたけど「何も言わないってことは美味しいってことですよ」て事だと信じます。(笑)
だって、基本つっこみたがりーのミケなんで、何も言わなかったってことは、突っ込む要素なし→完璧。と捉えてもいいのではないか?と。
なんちゃって。調子に乗りました。すみません。
 
でも周りみんなから言わせると、Mさんが合格出すの珍しいから(仕事において)、もうこれはOKなんじゃね?!とりました。


当日スタッフとして手伝ってくれるミケくんが「俺にギャラは出ないんですか?」なんてふざけるから「お前にギャラなんか出したら知り合いの素人呼ぶ意味ねーじゃん!今度飲みに連れってってやるから!」と言ってたんですが、その前に「ただで弁当食えて助かりますー♪」みたいなこと言ってたので、お礼を弁当1週間分に変えてみました。(笑)
超安上がりw
 
・・・そーいえば、少女漫画の世界では、女の子たちが憧れの王子(的役割の男子)にお弁当を作るシーンって結構ありますが。
本当にそんなことしてる世界って世の中に存在しますか?
誰か教えて。

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